楽天銀行のマネーブリッジとは?メリットと設定方法を解説
楽天銀行や楽天証券を利用している方は「マネーブリッジ」という言葉を見聞きしたことがあるかもしれませんが、
「マネーブリッジって何?」
「どんなメリットがあるの?」
というように、マネーブリッジについてよくわからないという方も多いと思います。
聞き慣れない言葉なので初めは抵抗を感じるかもしれませんが、難しい話ではないのでご安心ください。
マネーブリッジとは簡単に言うと楽天銀行の口座と楽天証券の口座を連携させるサービスです。
マネーブリッジを設定すると様々なメリットを受けることができます。
例えば、楽天銀行の普通預金金利が5倍になるというメリットです。
具体的には、年0.02%から年0.10%なります。
これは大手銀行の100倍という高金利です。
このように設定をするだけでお得になるマネーブリッジについてこの後詳しく解説していきます。
- 楽天銀行もしくは楽天証券をよく利用している
- マネーブリッジの設定方法を知りたい
という方はぜひご覧ください。
マネーブリッジを設定するには楽天証券の口座も必要ですが、必ずしも投資を行う必要はありません。
投資の知識がないという方も気軽にマネーブリッジを設定し、楽天銀行の金利をお得にしましょう。
マネーブリッジのメリット
楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジによって連携すると
- 楽天銀行の普通預金金利が上がる
- 楽天銀行と楽天証券の利便性が上がる
- 楽天証券の取引で楽天スーパーポイントが貯まる
このようなメリットがあります。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
楽天銀行の普通預金金利が上がる
マネーブリッジの設定を行うと楽天銀行の普通預金金利が
年0.02% → 年0.10%
というように5倍になります。
これはみずほ銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクの100倍という高金利です。
条件はマネーブリッジの設定を行うだけで、楽天証券で投資などをする必要はありません。
つまり、楽天証券を利用するつもりが無いという方でも優遇金利というメリットだけ受ける事が可能です。
楽天銀行にお金を預けている方は必ずマネーブリッジの設定を行いましょう。
自動入出金機能を利用できる
マネーブリッジで楽天銀行と楽天証券が連携すると、それぞれの口座間で自動入出金機能を利用できるようになります。
自動入出金とは
- 楽天証券での注文時に残高が足りなかった場合、楽天銀行から不足分を自動入金
- 毎営業日の夜間に楽天証券口座に残っている資金を楽天銀行へ自動出金
といった機能のことで、スイープ機能と呼ばれることもあります。
この機能を利用すれば、楽天銀行と楽天証券の間で資金移動を行う手間を省略することができます。
言い換えれば、楽天銀行の口座にある資金を直接使って楽天証券の取引を行えるということです。
これによって楽天証券の取引がスムーズに行えるようになります。
自動入出金機能に全てを任せるのが不安な場合には、それぞれの口座に残しておく金額を設定しておくことも可能です。
例えば、楽天銀行に残す金額を20万円と設定しておけば、口座残高が20万円を下回らない範囲で自動入出金が行われます。
20万円は必ず口座に残るということですね。
楽天カードの支払いや公共料金の支払いのため、楽天銀行にも一定のお金を残しておきたいという場合でも安心です。
リアルタイムの資金移動が可能
マネーブリッジを設定していると「らくらく入金」と「らくらく出金」というサービスが利用可能になります。
- らくらく入金 → 楽天銀行から楽天証券への資金移動
- らくらく出金 → 楽天証券から楽天銀行への資金移動
原則24時間リアルタイムでの入出金が可能で、手数料もかかりません。
入金、出金のどちらであっても楽天銀行にアクセスすることなく、楽天証券のページだけで利用可能なので手間がかからず簡単です。
例えば、
- 急に現金が必要になったが楽天銀行の口座に残高がなく下ろせない
- 楽天カードの引き落としが控えているのに残高が少し不足している
このようなケースもあるかもしれません。
そんな時でも、らくらく出金なら楽天証券口座から楽天銀行口座へリアルタイムで資金を移動させられるので安心です。
急を要するような時に役立つかもしれません。
楽天証券の取引で楽天スーパーポイントが貯まる
マネーブリッジの設定をすることで楽天証券の取引もハッピープログラムの対象になります。
月末時点の残高や取引時の手数料に応じて楽天スーパーポイントが付与されます。
具体的には以下の表のようになります。
特に取引件数はハッピープログラムの会員ステージを上げるための条件でもあるため重要です。
会員ステージを上げることで様々なメリットを受けられるようになります。
楽天証券のページで楽天銀行口座の残高を確認
マネーブリッジが設定されている場合、楽天証券にログインをするだけで楽天銀行の口座残高を確認することができます。
楽天証券に入金する場合など、一旦楽天銀行のサイトにアクセスをして残高確認をするといった手間を省くことができるた、よりスムーズな取引が可能になります。
楽天証券を頻繁に使う方にとってはメリットと言えるでしょう。
投資安心サービスで不測の事態にも自動対応
マネーブリッジには「投資安心サービス」を設定できるというメリットもあります。
これは楽天証券で信用取引口座を利用している方にとって恩恵があるメリットです。
信用取引は担保となる現金や株券を証券会社に預け、資金や株式を借りて行う取引のことで、預けた担保の約3.3倍まで取引をすることができます。
この時に預けた担保が株価の値下がりで不足する事があり、その場合には追証(追加保証金)を求められます。
追証が発生したときには入金などで解消しなくてはなりませんが、その期限が追証発生日の翌々営業日の15:30までとかなり短めです。
そこで「投資安心サービス」が設定してあると楽天銀行から楽天証券へ不足分を自動振替をして解消してくれます。
楽天銀行の口座に十分な残高があれば追証の対応が難しい時でも安心です。
マネーブリッジのデメリットについて
マネーブリッジを設定する事に関してデメリットは特にありません。
楽天銀行と楽天証券の口座開設はどちらも無料ででき、年会費も掛かりません。
当然、マネーブリッジの設定も無料で行えます。
もしかしたら株や投資信託についての知識があまりなく、楽天証券の口座開設をするのが怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配も不要です。
マネーブリッジの最大のメリットである年0.10%の金利優遇を受けるために必要なのは、マネーブリッジの設定だけだからです。
つまり楽天証券で取引を行わなくてもマネーブリッジのメリットを受けられるということです。
ただ楽天証券を利用するつもりがない方にとっては口座開設をするのが少し手間だと感じるかもしれません。
しかし、それも最初だけです。
使っているうちにメリットの方が大きいと感じると思います。
マネーブリッジの設定方法
ここからはマネーブリッジの設定に必要なものは「楽天銀行口座」と「楽天証券口座」の2つです。
どちらも開設済であるという前提で見ていくので、揃っていない方はまず口座開設をしましょう。
楽天銀行で口座開設する方は楽天銀行の口座開設がお得になるキャンペーンを解説している記事もご覧ください。
既に両方の口座を持っているという方はこのまま先へ進みましょう。
マネーブリッジの設定は楽天銀行にログインして行います。
今回は楽天銀行アプリを使用していますが楽天銀行のモバイルサイトでもやり方は変わりません。

↑まずは「メニュー」→「サービス一覧」の順番でタップします。

↑「マネーブリッジ」をタップすると確認メッセージが表示されるのでOKをタップしましょう。
↑まずはこの画面でマネーブリッジが設定されているかどうかを確認してください。
楽天銀行のホームページから楽天証券の口座開設をした場合には自動でマネーブリッジ登録がされている可能性があるからです。
利用状況が「設定済」になっている方はすでにマネーブリッジのサービスを利用できます。
逆に「未設定」になっている方は申込みが必要なので「マネーブリッジ申込(無料)」をタップしましょう。
↑まずは注意事項や規定を確認し、同意確認の欄にチェックを入れましょう。
そして下にスクロールし「楽天銀行の暗証番号」と「生年月日」を入力してください。
入力が完了したら「申込む」をタップします。
↑ここからは楽天証券での手続きになります。
楽天証券のログインIDとパスワードを入力してログインしましょう。
↑この申込画面で利用規定などを読み、同意欄にチェックを入れてから「申込」をタップするとマネーブリッジの申込が完了します。
↑申込は完了しましたが、まだ設定完了にはなりません。
営業日の17時までに申込みをした場合は当日中にマネーブリッジのサービスを利用できるようになります。
マネーブリッジの設定確認と解除方法
ここからはマネーブリッジの設定確認と解除の方法をご説明します。
メッセージボックスにマネーブリッジ設定完了のお知らせが届いたら実際に確認してみましょう。
マネーブリッジの申込みの時はスマホで解説したので、今度はパソコンの画面で解説をしますね。
まずは楽天銀行にログインをしましょう。

↑「投信・証券」をクリックすると、下にもう一つメニューが表示されるので「マネーブリッジ設定」をクリックしましょう。

↑ここでマネーブリッジの設定確認や解除を行えます。
設定状況が「設定済み」になっていればマネーブリッジの設定が完了しています。
また「普通預金金利優遇」の欄が「対象」となっていれば、楽天銀行の普通預金金利に年0.10%が適用されています。
このページで自動入出金(スイープ)や投資安心サービスの設定もできるので、必要な方は設定しておきましょう。
一方で、マネーブリッジを解除したい場合には右にある「設定解除」をクリックします。

↑ここで暗証番号を入力し、「設定解除」をクリックすればマネーブリッジが解除されます。
マネーブリッジの解除をしてしまうと普通預金金利優遇の対象外となり、金利が年0.02%に戻ってしまうため注意しましょう。
まとめ
マネーブリッジを設定することで、楽天銀行と楽天証券がお得になったり使いやすくなったりと、様々なメリットがあります。
まだマネーブリッジの設定をしていない方、またはこれから初めて楽天銀行や楽天証券を利用するという方はぜひこの記事を参考にしてください。